2019年11月21日
山田長政が主人公!?
来年2月から3月にSPAC(静岡県舞台芸術センター)が上演するメナム河の日本人
その主人公は山田長政なのです

長政まつりではSPACブースと中央ステージでPRしていましたね。大抽選会ではご招待券が提供されました。
23日にはチケット前売もはじまるということなのでご紹介しましょう。
このフライヤーをご覧になって、あれって思われた方も多いでしょう。
この川は見慣れた川ですね。生気と活気に満ちるタイのチャオプラヤー川よりもこの静謐な流れのほうがこの劇のイメージをよく表しているのだとか。
昔の地図にはメナム川とでていましたが、今はチャオプラヤー川に統一されています。

戯曲の作者は遠藤周作
長政を主人公に王国への道という小説も書いています。そのなかにはこんな一節があります。
右も左も蜿蜒(えんえん)たるマングローヴの密林である。藤蔵にはその名前もわからない。
すべての色彩が強烈で、すべての影がここでは、はっきりとしている。錫をとかしたような光が泥水に反射して眼がくらむようだ。
「この河はなんという河だ」
藤蔵が中国人の舟子に聞くと、
「メナム」
と答えた。
あとになってわかったが、メナムというのはこの河の名ではなかった。河のことをこの国の言葉でメナムと言うのである。中国人はそれを間違えたのだった。
長政まつりプレ企画「山田長政物語」で、SPAC俳優の奥野晃士さんが動読してくれました。
小説では出世前の長政は藤蔵という名でした。
舞台はアユタヤの王宮と日本人町
日本人傭兵隊長として官位まで授かった長政が王の後継者争いの泥沼に
浅間神社に戦艦図絵馬を奉納した少し後の時期になります。

長政が生まれ育った浅間通りはまさにゆかりの地なんですが
さらに、もう一人の登場人物、ペトロ岐部は切支丹迫害が厳しさを増す日本への帰国を目指しています。
徳川家康が大御所として駿府在城のとき、岡本大八事件をきっかけに駿府城から弾圧がはじまりました。城内のカトリック教会には殉教者原主水の像があります。
メナム河の日本人はこの浅間通り界隈の歴史といろいろなつながりがあり驚かされます。
商店街歴史委員会では 山田長政と「メナム河の日本人」ゆかりの地をめぐるぶら門前ツアーを企画しています。
駿河東海道おんぱくのプログラムとして2月22日開催予定です。詳細は後日。
出演者のおひとり、奥野晃士さんがナビゲートする「メナム河の日本人」リーディングカフェが先ごろ静岡浅間神社でも開催されました。
ゆかりの地をめぐり、24日(日)18:00からは浅間通り商店街、うおかねでも開催します。
詳細やお申込みは下記よりどうぞ
https://spac.or.jp/news/?p=15847
上演の情報はこちらから
https://spac.or.jp/au2019-sp2020/menam_2019
従来イメージの長政像とは違う、若々しい山田長政をお楽しみに
その主人公は山田長政なのです


長政まつりではSPACブースと中央ステージでPRしていましたね。大抽選会ではご招待券が提供されました。
23日にはチケット前売もはじまるということなのでご紹介しましょう。
このフライヤーをご覧になって、あれって思われた方も多いでしょう。
この川は見慣れた川ですね。生気と活気に満ちるタイのチャオプラヤー川よりもこの静謐な流れのほうがこの劇のイメージをよく表しているのだとか。
昔の地図にはメナム川とでていましたが、今はチャオプラヤー川に統一されています。

戯曲の作者は遠藤周作
長政を主人公に王国への道という小説も書いています。そのなかにはこんな一節があります。
右も左も蜿蜒(えんえん)たるマングローヴの密林である。藤蔵にはその名前もわからない。
すべての色彩が強烈で、すべての影がここでは、はっきりとしている。錫をとかしたような光が泥水に反射して眼がくらむようだ。
「この河はなんという河だ」
藤蔵が中国人の舟子に聞くと、
「メナム」
と答えた。
あとになってわかったが、メナムというのはこの河の名ではなかった。河のことをこの国の言葉でメナムと言うのである。中国人はそれを間違えたのだった。
長政まつりプレ企画「山田長政物語」で、SPAC俳優の奥野晃士さんが動読してくれました。
小説では出世前の長政は藤蔵という名でした。
舞台はアユタヤの王宮と日本人町
日本人傭兵隊長として官位まで授かった長政が王の後継者争いの泥沼に
浅間神社に戦艦図絵馬を奉納した少し後の時期になります。

長政が生まれ育った浅間通りはまさにゆかりの地なんですが
さらに、もう一人の登場人物、ペトロ岐部は切支丹迫害が厳しさを増す日本への帰国を目指しています。
徳川家康が大御所として駿府在城のとき、岡本大八事件をきっかけに駿府城から弾圧がはじまりました。城内のカトリック教会には殉教者原主水の像があります。
メナム河の日本人はこの浅間通り界隈の歴史といろいろなつながりがあり驚かされます。
商店街歴史委員会では 山田長政と「メナム河の日本人」ゆかりの地をめぐるぶら門前ツアーを企画しています。
駿河東海道おんぱくのプログラムとして2月22日開催予定です。詳細は後日。
出演者のおひとり、奥野晃士さんがナビゲートする「メナム河の日本人」リーディングカフェが先ごろ静岡浅間神社でも開催されました。
ゆかりの地をめぐり、24日(日)18:00からは浅間通り商店街、うおかねでも開催します。
詳細やお申込みは下記よりどうぞ
https://spac.or.jp/news/?p=15847
上演の情報はこちらから
https://spac.or.jp/au2019-sp2020/menam_2019
従来イメージの長政像とは違う、若々しい山田長政をお楽しみに

